パソコンパーツの発売サイクルを考える
これからパソコンを買おうと思っている人にとって「このパソコンは何年使えるんだろうか」というポイントは非常に大切です。もちろん長ければ長いほど嬉しいわけですが、いずれは絶対に重くなったり故障したりします。
あるいはこれまで長くパソコンを使ってきて、「そろそろ重くなってきたけどまだ買うタイミングではないのかな」なんて悩んでいる人もいるでしょう。そこでパソコンの買い替えをすべき頻度を解説します。
パソコン業界とソフトウェア業界・ゲーム業界は一蓮托生
そもそも昔は快適に使えていたパソコンが、今だと異常なほど重いのって不思議ですよね。だって10年前に普通にブラウジングできていたパソコンの性能って、今だとゴミ同然ですよ。なんでこんなことが起きるのでしょうか。
その理由はソフトウェア業界やゲーム業界はパソコンの性能が必要になるように徐々に重くしているからです。オンラインゲームはその筆頭でしょう。グラフィックを綺麗にしたり、解像度を高くしたりすることにより、高性能なゲーミングPCに買い替えるように促しています。
OSだってそうです。Windowsのバージョンが新しくなるに従って求められるスペックは高くなっています。これらの業界は一蓮托生なので、パソコンの買い替えが必要になるようにしています。
パソコンを買い替える頻度は5年ごとがおすすめ
私はパソコンのパーツが3世代変わったら、パソコンを買い替えるべきだと思っています。3世代も更新されると性能は2倍以上も変わってくるので、最新のソフトウェアが重くなってしまうからです。
例えばINTEL CPUを見てみましょう。
- 第二世代:2011年1月
- 第三世代:2012年4月
- 第四世代:2013年6月
- 第六世代:2015年8月
2011年に第二世代のCPUを搭載したパソコンを買った人がいたとしましょう。5年後の2016年には第六世代が主流になっています。第五世代は特殊なので除外します。となると5年後だと事実上3つ世代が更新されています。
だから私は買い替えの頻度は5年ごとがちょうどよいと考えています。もちろん重いと感じたらすぐに買い換えればいいわけですが、「このパソコンを買ったら5年は大丈夫」と考えられるようになります。
ゲーミングPCの場合はちょっと特殊です。
- GTX560:2011年5月
- GTX660:2012年9月
- GTX760:2013年6月
- GTX960:2015年1月
それぞれ後継機になるグラフィックボードです。GTX860は存在しないので除外します。GTX560を搭載したゲーミングPCを2011年に買った場合、5年後にはGTX960が主流です。ただ、ゲーム業界は発展が著しいため5年の頻度で買い換えても最新ゲームに追いつきません。
そこで私はデスクトップゲーミングPCを買ったら、2〜3年後にグラフィックボードを交換して、さらに2〜3年後にゲーミングPCを買い替えるようにしています。これなら最新ゲームを快適に遊び続けられます。さすがに5年も経過するとCPUが足を引っ張りますし、他のパーツの寿命も怖いのでゲーミングPCを丸ごと買い替えるのがおすすめです。